こんにちは。
とことこ情報部のタカです。
今回はなんと、人生初のアフリカ大陸上陸!
4泊6日でエジプト旅行(カイロ・ルクソール)に行ってきました!
その様子を3記事に分けてお届けします。
こちらの記事では、古代エジプト文明の中心地として繁栄した都市「ルクソール」での観光の様子をお届けします。
エジプト航空でのフライトや、ルクソールの観光スポット、宿泊したホテル等の記録から、エジプトのチップや物価な
今回はエジプト航空でルクソールに向かう様子、エジプトのチップや売店参考価格、古代エジプトの歴史、ルクソールの観光スポット、お勧めレストラン、宿泊したホテル、ルクソール空港とエジプト航空のビジネスクラスをご紹介します。
他のエジプト観光の記事はこちら↓
前回の記事でご紹介したとおり、羽田~ドバイ~カイロのルートでカイロまで来ました。
これからエジプト航空でルクソールへ向かいます。
ルクソールは観光地として有名な王家の谷やカルナック神殿があるエリアで、現代でも偉大なモニュメントが多く残ることから「世界最大の野外博物館」とも称されます。
カイロ~ルクソール
カイロ空港(第3ターミナル)
カイロからルクソールまでは飛行機で1時間程度です。
今回はドバイからのフライトが第2ターミナルに到着、ルクソール行きのフライトは第3ターミナルから出発でした。

ターミナル間は徒歩で移動できました。
タクシーの客引きがかなり多いですが、4人で移動していたこともあってか、無視していればしつこく追ってくることはありませんでした。
1、2人だと食い下がってくるかもしれないので、気を付けてください
今回はトランジットの時間が3時間ほどあったので、近くのショッピングモールに行こうか迷いましたが、時間が読めないので諦めて空港で待機しました。
実際、搭乗開始も比較的早かったので、早めに空港にいた方が安心かと思います。
なお第3ターミナルはチェックインカウンターの手前に手荷物検査場があるため、一度入ると外には出られません。
空港内には軽食のカフェ程度しかなく、長時間過ごすには少し物足りないかもしれません。
物価も結構高く設定されている印象で、水が1本600円くらいしました。
フライト(カイロ~ルクソール)
今回はボーイング社の機体でした。

座席の幅は狭く、1時間のフライトなら我慢できるかなという感じでした
音楽も機材的には聴けるはずなのですが、イヤホンが配られるわけではないので実際には聞くことができません。
機内の乗客は結構多かったですが、遅延することもなく離陸しました。
離陸はスムーズで、古い機材にありがちなガタガタ感も特にありませんでした。
なお、行きはエコノミー、帰りはビジネスクラスに搭乗する予定です。

出発すると、すぐにお水とお菓子を配ってくれました。
お菓子はプレッツェルで、塩気があって結構美味しかったです。
機内サービスなど無いと思っていたので得した気分になりました。笑
ルクソール観光の基礎知識
1時間のフライトを経て、ルクソールに無事到着しました。
空港は地方空港にしては広めかと思いましたが、飛行機はあまり止まっていなかったので発着本数はそこまで多くないかもしれません。
手荷物受取所まではバスで移動します。

荷物を受け取り、空港の外で予約していたタクシードライバーと合流します。
空港では頼んでいないのに荷物を運ぼうとしてくる人がいますが、案の定お金を請求してくるので無視しましょう。
交通手段
ルクソールはUberが対応していません。
Careem(カリーム)というアプリがありますが、あまりドライバーの質が良くないということだったので、Booking.comで予約しました。
値段は約1500円でしたが、これは割高の設定になっているようです。
結果としてはこのドライバーも質が良いとはとても言えず、15分の運転中ずっと、「私は優良ドライバーだ」「明日のツアーを格安で予約してあげる」「空港に入るのにお金が必要だったので払え」と理由をつけてはチップを要求してきました。
あまりにうるさいので、最終的には割高ですが1ドルのチップを支払いました。
ちなみに別記事でカイロとギザ観光の様子をご紹介しますが、そこのUberドライバーは特に問題ありませんでした。
Uberはドライバーごとに評価がつくので、比較的ドライバーの質が良いかもしれません。
私の経験した限りでは、Uberが使える地域ではUberを使用することをおすすめします。
ちなみにルクソール市内では、観光客向けによく馬車が走っています。
利用する場合、値段はその場で交渉になるので注意してください。
私は相場が分からない怖さもあり利用しなかったですが、せっかくなので乗りたいという方は事前に相場を調べてぼったくりに合わないようにしましょう。
結構強引に勧誘してくる場合もあるので、乗らないのであればひたすら無視しましょう。
物価
宿泊したホテル近くの個人商店で飲み物を購入しました。

缶ジュースが1本25エジプトポンド(約75円)ぐらい、お水も同じくらいの価格でした。
宿泊したのは「シュタイゲンベルガーナイルホテル」という、主要観光スポットの一つであるルクソール神殿から徒歩20分程度のホテルです。(ホテルや観光スポットについては別途ご紹介します)
ということで、観光地エリアの個人商店の物価、と思っていただいていいのではと思います。
個人商店だと値札が無い場合が多いので、店員に値段を事前に確認するようにしましょう。
心配な方は、スーパーなどであれば値札があるので安心です
値札がないため、立地柄、実際には観光客用の価格にされていたかもしれませんが、それでも安いので問題ないですね
飲食店はピンキリとは思いますが、同じくホテル近くのエジプト料理レストランを利用したところ、メイン料理で高くて425EGP(1300円弱)程度でした。
このレストランも後ほどご紹介しますが、観光客が安心して食事できる清潔感のあるお店で味も美味しかったです。
そう考えるとやはり随分お安いです
一方で、注意が必要なお店も沢山あります。

ルクソールの王家の谷付近にある、このお土産店は注意が必要です。
アラバスターという石を使ったお土産を販売しているのですが、ツアーやタクシー利用時に強制的に連れて来られる方がとても多いようです。
そして私も実際に、参加したツアーで旅程に入っていなかったのに連れて行かれた一人です
値札がなく、結構高い値段で売りつけてくるのと、買うまで店から出してもらえなかった…という話も聞くので要注意です。
ツアー中であれば時間制限があるので比較的逃げやすいと思いますが、個人で観光する場合は購入の意思無しに立ち寄るのはおすすめできません。
アラバスター自体は、古代エジプトの時代には王侯・貴族専用に使われた石といわれる大変貴重なものだそうで、お土産も素敵なものが沢山あります
相場を事前に調べ、ぼったくり店で買ってしまわないようにだけご注意ください。
エジプトのチップ文化
ここでエジプトのチップの目安をご説明します。
チップについては基本的に都市間で差は無いようです。
あくまで渡航にあたってガイドブックや他の観光客の方のブログ等を元に独自で調べた内容となります。
また情報源によって見解も異なるようだったので、明確な正解はないことを予めご了承ください。
・レストラン:
→料金の10%程度が目安です。
・観光ツアー:
→ツアー料金とは別途でガイドに10米ドル程度渡すのが一般的なようです。
・トイレ:
→空港や博物館などの有料エリアにある公衆トイレ以外は、お金がかかる場合が多いです。
値段は5~10エジプトポンドが一般的です。
博物館など有料施設内のトイレの場合は、実は支払わなくて良い場合も多い(勝手に係員を装って集金している人がいるという話も見たような気が…)ようなので、他の観光客の様子を見て判断するのも良いと思います。
・タクシー:
→見解が分かれるようですが、良いサービスを受けた場合以外は支払わなくていいという意見が多いように感じます。
私は気持ち程度、5~10エジプトポンドほどを渡すようにしていました。
Uberを利用している場合はアプリ上でチップの支払いができるので、無理に現金で支払う必要はないと思います。
・ホテルのポーター、ルームメイド:
→5~20エジプトポンドを目安に支払いました。
エジプトには「バクシーシ」といって、富める者が貧しい者に施しを行う、という文化があります。
観光地では特に、頼んでいないサービス(荷物を運ぶなど)を申し出てはチップを求めてくる人が多いので注意しましょう。
優しさなのかチップ目当てなのか判断が難しい場合もあるかもしれませんが、基本的には何かしてもらったらお金がかかると思っていた方が安全です。
古代エジプトの歴史
観光スポット紹介の前に、簡単に古代エジプトの歴史をご紹介します。
古代エジプトは大きく2つの方法で区分されています。
1つは王朝ごとに分ける方法で、マネトと呼ばれる歴史家が著書「エジプト史」にてエジプトの歴史を30の王朝に分けて記しました。
もう1つは、王国ごとに分ける方法で、19世紀にプロイセンのエジプト考古学者が定めました。
後者の方が時代がざっくり分けられているので、時代を把握する上で分かりやすいです。
今から約5000年前の初期王朝時代に、ナルメル王によって初めて上エジプトと下エジプトが統一されます。
(なお、ここでいう上と下はナイル川の下流か上流かなので、北と南とは反対になります。)
その後時代は進み、古王国時代になると王様であるファラオの力が強まります。
この時代にギザの三大ピラミッドがつくられました。
最初にクフ王、次にカフラー王、その次にメンカウラー王のピラミッドが建造されます。
その後混乱期である中間期を挟みます。
エジプト全体が混乱している期間が、この後各時代の間で3回ほど起こります。
中王国時代は、有名なファラオは少ないですが、思想や文化が整えられた時代でもあります。
その後、有名なファラオが多い、新王国時代に入ります。
この時代は黄金のマスクで有名なツタンカーメンや、カデシュの戦いで有名なラメセス2世などがいます。
宗教改革や周辺国への遠征など、古代エジプト王国の力が強かった時代でもありますが、後半は異民族が侵入してくるなど衰退に向かっていきます。
その後末期王朝を終えた後、アレキサンダー大王の東方遠征により、エジプトはその部下のプトレマイオスの支配下となります。
プトレマイオス朝の最後には、エジプト最後の女王であるクレオパトラ7世が登場します。
彼女はローマの初代皇帝カエサルに取り入りますが、結局はローマの支配下となり、古代エジプトの歴史は終焉を迎えます。
古代エジプトと聞くと、一緒くたにしてしまいがちですが、3000年という長い歴史があります。
有名なピラミッドが建設された古王国時代と、ツタンカーメンなど有名な新王国時代、クレオパトラが活躍したプトレマイオス朝時代は、それぞれ1000年以上開きがあるのが驚きですね。
各遺跡で、有名なファラオを紹介しながら、観光スポットをご案内できたらと思います。
ルクソールの観光スポット
それではルクソールの観光スポットをご紹介します。
今回はツアーに参加して各遺跡を巡りました。
ツアーについて
ルクソールはUberが使えないので、移動の度にタクシーと交渉するのが大変だと思い、ツアーに参加しました。
ツアーは値段も内容もピンキリですが、基本的には現地で申し込んだほうが安いと思います。
私は現地の業者と内容・値段の交渉をする自信が無かったため、ある程度の安全性とクオリティを担保できると考え日本で予約しました。(結果的に、やや残念なことになりましたが…)
予約はトリップアドバイザーで行いました。
今回私が参加したツアーでは、朝イチで気球体験をし、その後ルクソールの主要観光スポット(王家の谷→ハトシェプスト女王葬祭殿→カルナック神殿→ルクソール神殿)を回る内容になっていました。
実はルクソールは「世界一安く気球体験ができる場所」とも言われており、熱気球で有名なカッパドキアの3分の1程度の料金で気球体験ができます。
気球には必ず乗りたい!と思っていたのでこのツアーを選びました。
ツアーを選ぶポイントとしては、個人的に以下2点が特に重要と思います。
・気球体験する場合、他の観光スポットのツアーとは別途予約することをおすすめします。
気球は天候によってキャンセルになることも多く、1日ツアーに組み込まれている場合だとごく少額しか返金されない可能性が高いです。(気球に乗れない損失分がツアー代金全体の何割に値するか、業者側の判断に委ねられるため)
・ランチがツアー代金に含まれているものを選びましょう。別料金の場合、ぼったくり店に連れて行かれる懸念があります。
ちなみに今回のツアーのランチはこんな感じでした。


シェア用のライス、ピタパンのようなもの、野菜、スープなどが提供され、メインのお肉料理は一人ずつ選ぶことができます。
肝心のお値段を失念してしまいましたが、一人700EGPくらいだった気がします。完全に観光客向けのお店だなあと思った記憶があります…笑
気球体験…のはずが?
今回のツアーは朝の5時50分にホテルロビー集合でした。
気球に乗る場合、このように集合時間が朝早くになることがほとんどなので注意が必要です。
(※気球の上から日の出を見たい、という場合はもっと早くなると思います。集合が3時台のツアーも見かけました。)
集合時間はツアー業者からWhatsAppで連絡が来る形式でしたが、前日の22時過ぎまで連絡が来なかったため、不安なまま起きているのは少々辛かったです
ルクソールは、空港やホテル、カルナック神殿がある東岸エリアと、王家の谷、王妃の谷、ハトシェプスト女王祭殿がある西岸エリアに分かれます。
東西は橋でも繋がっていますが今回は船で渡るため、まずホテルから船乗り場まで車で向かいます。


船に乗ると、コーヒー、紅茶と朝食代わりのお菓子が提供されました。

しばらくすると、衝撃的な言葉をかけられます。
上空の気流が安定しないため、気球が中止になった、と…
見る限りものすごく晴れている上に、その理由ならもっと早く分かっただろうと、ツアー客一同、ブーイングの嵐でした。
ホテルの場所によっては私たちよりもっと早く、朝の4時30分に集められた人たちもいたようなので、怒るのは当然ですね。
今回利用したトリップアドバイザーの場合、予約こそサイト上で日本語でできますが、返金対応は直接現地のツアー業者と交渉する必要があったため、難航しました。
結果としてごく最低限の金額だけを気球分の代金として返金され、その後は音信普通になってしまいました…
気球はルクソールで一番と言っても良いくらい楽しみにしていたので本当に残念でしたが、朝日が差し込むナイル川はとても綺麗で、落ち込んだ気持ちが少し回復しました

無事に西岸に着き、そこからは別のスタッフと一緒に車で観光スポットを回りました。
ここからはその観光ツアーの様子と各観光スポットについてご紹介します。
メムノンの巨象
メムノンの巨像は西岸の王家の谷近くにあり、神殿跡地にあるため、無料で見学が可能です。
メムノンの巨像とは、新王国時代のファラオ、アメンホテプ3世の2体の像のことです。
新王国時代というと3000年も前ということになりますが、その時代にこんな巨像を作っていたと思うとすごいですね。
呼び名はギリシアの伝説、トロイア戦争に登場するエチオピア王メムノーンに由来します。
かつてアメンホテプ3世の壮大な葬祭殿の一部として建てられましたが、現在はほとんど残っていません。
高さは約18メートルあり、重さは1体720トンあるそうで、かなりの迫力です。
王家の谷
西岸エリアの郊外にありますが、郊外と言っても市内から車で20分ほどの距離です。

入り口の前はお土産エリアになっており客引きがすごいので、興味が無い場合は絶対に反応せず無視しましょう。
受付で手荷物検査を行います。エジプトはホテルや主要な観光地では手荷物検査が必要なことが多いです。

チケット料金は750EGPでした。毎年値上がりしているようなので観光客には辛いですね
なお学生料金は基本的にどこも大人料金の半分程度になっています。
現金の他に、Visaのクレジットカードは使えました。

チケット1枚で好きなお墓に3つ入れますが、有名なお墓は追加料金が必要です。
ツタンカーメンは700EGP、有名なセティ1世のお墓は2000EGPします。
追加料金が発生しないお墓では、トトメス3世、アメンホテプ2世のお墓は比較的壁画が残っているので見応えがあると思います。
王家の谷には64基のお墓があり、その内24がファラオの墓だそうです。
1つとして同じお墓がなく、時代によってお墓の作りが異なっています。
チケット購入エリアから王家の谷まで行くのには、マイクロバスのようなものに乗っていきます。
このバス料金として、ツアー料金に含まれていない20EGP/人を現金で要求されました。
確かに距離は結構ありましたし、金額だけで言えばごくごく少額ですが、予告の無い課金があるとなんとなく不信感が募っていきます…
王家の谷には、新王国時代の王の墓がラムセス10世まで埋葬されています。
墓は地中に掘られており、時代によって直線的だったりL字に曲がっていたりと様々な形になっています。
盗掘を防ぐために分かりにくい場所に作ったのが最初ですが、最終的には多くの墓が盗掘に遭ってしまっているそうです。
見どころとなる壁画ですが、盗掘者に破壊されてしまったり、洪水の土砂水が侵入して破壊してしまうそうで、王家の谷で綺麗に残っているものは少ないです。
それでも3000年以上前のものが色の付いた壁画として残っているだけで凄いですね。
中には古代エジプト文明らしい壁画が残されていました。
その王の功績や、死者がどのように冥界を旅していくかが描かれていることが多いそうです。



壁画には冥界の神であるオシリスがよく描かれています。
オシリスは黒や青緑色で塗られれていることが多いのですが、これは古代エジプトで黒が高貴な色とされていたためのようです。
墓の中には、スタッフの感じでチップを要求してくる人がいます。
写真を撮ってあげる、通常では場所に入れてあげる、などと声をかけてくるので注意してください。
(本当にスタッフなのかもしれませんが、全て無視していたので真偽は不明です。笑)
なおエリア内にはカフェがあり、休憩できるようになっていました。
メニュー表は無かったので、注文時に値段の確認をしっかりと行いましょう。

ツタンカーメンの王墓
日本でも有名なツタンカーメンの王墓も見学しました。

ミイラの多くは博物館に埋蔵されており王家の谷にはありませんが、ツタンカーメンのミイラだけは王家の谷にあります。
なおミイラ以外の副葬品の多くはカイロにあるエジプト考古博物館に展示されています。こちらは別記事(カイロ・ギザ編)で詳しくご紹介したいと思います。
王墓の前には、ツタンカーメン発見の経緯や発見時の様子などの説明文がありました。

ツアーガイドが1人10ドルで特別案内を行うというので参加してみましたが、ネットで調べればすぐ分かるような内容でした
簡単にツタンカーメンのお話をご紹介しますので、興味のある方はご一読ください。
ツタンカーメン王墓は、ハワード・カーターによって発見されました。ツタンカーメンの墓は他の多くの墓と異なり盗掘されなかったため、黄金のマスクをはじめ5000点以上の副葬品や遺物が出土しました。
ツタンカーメンは長い間忘れられたファラオでした。ツタンカーメンの父・アクエンアテンが行った一神教への宗教改革がうまくいかず、ツタンカーメンの時代に多神教に戻しましたが、このような改革は内政に混乱をもたらしエジプトを弱体化させました。その後のファラオたちはエジプトを弱くしたツタンカーメン王の時代を酷く非難し、アドビスという場所にある歴代のファラオの名前を記した王命表に、ツタンカーメンの名前は残しませんでした。そのため長い間忘れられたファラオとなったのです。またお墓の場所も王家の谷の一番下の部分にあり、砂や洪水による鉄砲水によって運ばれた土砂が溜まりやすかったことも発見が遅れた理由です。
カーターは5年という歳月をかけ発掘調査を行い、ツタンカーメン王墓を発見しました。古代の古屋が上に建っていましたが、それをどかして掘り進めたところ王墓を発見したということです。強い信念が為せる技ですね。
それではいよいよ中に入ります。
ツタンカーメンのお墓は、他の王墓に比べると比較的小さく、30メートルほどしかありません。
狭い階段を下に降りていきます。
一番下まで降りると開けた空間があり、ツタンカーメンのミイラがありました。

黄金のマスクは写真でよく見ますが、ミイラは見ることがないので迫力がありますね。

石棺の周りには、壁画が描かれています。
ツタンカーメンが冥界の神であるヌトの女神に挨拶を行うシーンや、オシリス神がツタンカーメンに生命力であるカァを与えているシーンなど、様々な場面が描かれています。
実際に見ると素晴らしく見応えがありました
全体的な注意点として、ガイドは墓の中までは来てくれません。
周囲の様子を見た限り、私たちの参加したツアーだけではなくどのツアーも同様なようなので、事前に王家の谷やツタンカーメンについて予習しておくと、なお理解が深まって楽しめると思います。
王妃の谷
王家の谷の近くには、カデシュの戦いで有名なラメセス2世の奥さん・ネフェルタリが埋葬されている王妃の谷もあります。
非常に状態の良い壁画が残っていることで有名だそうで、とても見応えがありそうです。
ただ残念なことに、2024年3月から修復のため無期限の公開中止となっており、私たちも訪問は叶いませんでした。
公開再開時期も2026年5月現在アナウンスされていませんので、訪問の際は公開しているかを必ず確認しましょう。
ハトシェプスト女王葬祭殿
ハトシェプスト女王葬祭殿は、女性ファラオとして初めて共同統治を行った、ハトシェプストのために作られた祭壇です。
後の時代には、古代のキリスト教である「コプト教」の祭殿としても使用されていました。
先ほどの王家の谷から車で5分ほどの距離で、値段は440EGP(2025年5月時点)です。
ここも祭殿に向かうためにバギーに乗る必要がありますが、このバギーの支払いは現金になるので注意しましょう。

ハトシェプストはトトメス1世の娘で、後にエジプトのナポレオンと呼ばれるトトメス3世の義理の母です。
初めての女性ファラオではないですが、事実上権力を振るった最初の女性ファラオです。
元々即位する予定はなかったのですが、夫のトトメス2世が早くに亡くなると、幼いトトメス3世に代わり国を統治しました。
自らを男性と見せるために、男性の服や偽の顎髭を着用していたそうです。


上部には像が並んでいましたが、壁画などはあまり残っていませんでした。

なお壁画の中で、ハトシェプストの肖像や名前が削り取られているものがありました。
これは後に即位したトトメス3世が、今後女性のファラオを認めないという思想の元、削り取ったとされています。
休憩所やお土産エリアがありましたが、王家の谷と同様に価格表示は無かったので購入時はご注意ください。
壁画は王家の谷に比べると色落ちも激しく量も少なめに感じましたが、とにかく巨大なため遠くから見ると圧巻です。
ここもハトシェプスト女王について学んでから来ると、より楽しめると思います
カルナック神殿
カルナック神殿は先ほどの西岸エリアから場所が代わり、東岸エリアにあります。
入り口付近にあるチケットセンターでチケットを購入します。値段は大人一人600EGPです。

なお、ここも入る際に手荷物検査を行います。

ビジターセンターのような場所には、儀式の時に使われた御輿のレプリカなどがありました。
カルナック神殿はかなり巨大で、2000年の間重要な儀式の場所であったため、増改築が繰り返されました。
神殿を中心に、長さは1.5kmにも及びます。
今回は時間の関係で中心部のみを見学しましたが、中心部が一番メインで見どころがあるので十分でした。

ちなみにここにあるスフィンクスの頭は、羊の顔をしています。

この神殿の最高神であるアメン神の顔が羊だからで、体は力の象徴であるライオンが合わさっているそうです。
古代エジプトでは頭が重要で、体は付属品といった考えだったそうです。
頭が神様の壁画が多いのは、そのためなんですね。

カルナック神殿の増改築には、ラムセス2世が深く関わっています。
彼は67年間の長い統治の中で様々な建物を建造しましたが、カルナック神殿の中心部に関しては、彼が王座についた時にはほとんど完成していました。
ですが、壁画などに自分の名前を刻んだり元々刻まれていた名前を書き換えたりして、自分が建造したことにしています。
これは彼の常套手段だったそうです
カルナック神殿の目玉の一つが、大列柱室です。


134本の柱があり、荘厳な空間を作り出しています。
柱には多くの象形文字が刻まれています。
柱は上部が開いている開花式パピルス柱と、閉じている閉花式パピルス柱の2種類があります。
古代エジプトで用いられた建築様式だそうです。
近くには大スカラベ像があり、ここを反時計回りに3回周ると願いが叶い、7回まわるとカルナックに再び戻って来られるそうです。
せっかくなので私も参加しました。他の観光客と一緒にぐるぐると回ってなんだか楽しかったです。笑
神殿の一部では、一定の時間光が差し込むように設計されている部屋もありました。

太陽信仰が強かった古代エジプトでは、部屋にうまく光が差し込むように設計されている場所が多いです。
確かに神秘的なものを感じますね。
ルクソール神殿
カルナック神殿を後にして、ツアーの締めはルクソール神殿…
のはずでしたが、ガイドが突如「時間が無いのでこのままホテルに戻る」という趣旨のことを言い出しました。
色々と怪しいところのある業者でしたが、最後の最後に堂々とやらかしてくれます
猛抗議しましたが、「ルクソール神殿まで送ってあげることはできるが帰りは自力で帰ってもらう」と謎に上から目線で言ってくる始末。
悩みましたが、ルクソール神殿は夜のライトアップが綺麗なこと、そのまま向かうと時間帯的には中途半端になってしまうことから、夜に自分たちで訪れることにしました。
ルクソール神殿はルクソールの西岸中央に位置し、カルナック神殿から車で5分ほどの距離です。
料金は500EGPでした。

王家の谷のような出店の並んだお土産エリアはありませんが、エントランス付近にはお土産ショップがありました。

さほど広くは無いですが、ラインナップはそれなりに充実しているのと、置物、バッグ、ちょっとしたアクセサリー類などのおしゃれで綺麗め(?)なお土産が多かった気がします。

こちらがルクソール神殿の正面です。まだ空は明るさが残っていますがライトアップは始まっていました。
分かりづらいですが、カルナック神殿の説明でもご紹介したラムセス2世のカデシュの戦いが描かれています。
ルクソール神殿もアメン神を司っており、ファラオの戴冠式などが行われていたそうです。
正面にあるオベリスクはラムセス2世が建てました。
元々2本ありましたが、1本は後のムハンマドアリーの時代にフランスへ寄贈されています。
当時は外交の道具として古代エジプトの遺産が使われていたそうです。
ラムセス2世は他の王の建造物の名前を削って自分の手柄にしていたとご紹介しましたが、自身が建てたものは名前を削り取られないようにオベリスクの底に刻んでいたそうです。さすが、抜かりないですね

夜が深まると、また違った幻想的な雰囲気を見ることができます。
後のローマ時代になると、ここは城塞としても利用されていたそうで、ローマ時代の壁画が残っています。
近年、ルクソール神殿の地下から、ファラオ像が大量に見つかりました。
ローマの城塞として使う際に、ファラオ信仰が残っているとまずいですが、破壊してしまうと反発を招く恐れがあったので、地下に埋めたのではないかと言われています。
神殿は奥に行けば行くほど、光が入りにくい構造になっており、暗闇は世界ができた際の混沌の世界を表現していると言われているそうです。
ライトアップの光も結構明るいので、遺跡も見やすかったです。


巨大な建物の中を歩くと、まるでタイムスリップしたようですね。
幻想的な雰囲気を味わえるので、ぜひライトアップのタイミングで訪れてみてください。
ルクソールの観光はツアーで回った方が楽ですが、私のようにそのツアーで揉めることも珍しくないので、気持ちにゆとりを持って観光した方がいいかもしれません。
ただカイロやギザには無いような神殿や遺跡を見ることができるので、人生で一度は訪れたい場所だと思います
おすすめレストラン
続いて、ルクソールのおすすめレストランをご紹介します。
スノブズレストラン(Snobs Restaurant)
最初にご紹介するのは、発音が合っているか分からないですが、スノブズ レストラン(Snobs Restaurant)です。

ルクソールの東岸にあるお店で、ルクソール神殿から歩いて15分ほどです。

お店の中は清潔感があり、広々していました。
暑さのせいか夜に人通りが多くなっていたので、私が訪れたタイミングではまだ店内はガラガラで、内心不安になりました。笑
しばらくするとお客さんが増えてきて、観光客の方も結構利用していました
メニューには、エジプトではお馴染みの料理が並んでいました。
値段もメイン料理の高いもので425EGPぐらいなので、ちょうどいいですね。
エジプトの物価を考えると少し高めですが、もっと高級なお店だと700EGPほどしますし、清潔さと安全を求めるのであれば妥当な金額感と感じました。
エジプトはイスラム圏なので、このレストラン含め、街中のレストランにお酒は置いてありませんでした。
レモネードは、かなり酸っぱいジュースに自分でシロップを混ぜて飲むタイプでした。(エジプトでは主流なのでしょうか?)
甘さを調整できるのはいいですが、入れないとかなり酸っぱいです!

こちらのノンアルビールは、ビールと思って飲むと少し違う気もしますが、これはこれで美味しかったです。
今回は、レンズ豆のスープ、ターメイヤ、フムス、メインのケバブなどを注文しました。

特にレンズ豆のスープはニンニクがガッツリ効いていて、とても美味しかったです。
エジプト旅行中に何回か似たようなスープを食べましたが、その中でも一番美味しかったです
皆さんも訪れたらぜひ注文してみてください。

こちらのオリエンタルミックスグリルは、チャーハンのようなご飯に、鶏肉と野菜を煮詰めたものをかけて食べます。
これも味付けしっかりで美味しく、かなりお勧めです!
正直エジプト料理は想像がつかなかったのですが、どれも美味しく意外な発見でした
最後にターキッシュコーヒーを注文しました。

熱い砂で温めて煮出すコーヒーです。
オムアリというエジプトの伝統的なデザートも注文しました。

パンプティングのようなもので、上にクリームがのっています。
どのお店にもあるような有名なデザートなので、エジプトにきたら食べてみてください。
お店は英語メニューもあり注文しやすく、お店の人もフレンドリーで話しやすかったです。
特に何かを押し売りしてくることもなかったので、ゆっくり料理を選ぶことができました。
お店の料理は全体的に味も美味しく、値段も安めなので、よかったら訪れてみてください
レストラン エルカバブジー・ルクソール(Restaurant El-Kababgy Luxor)
続いては綺麗なナイル川を見渡せるお店です。

レストラン エルカバブジー・ルクソール(Restaurant El-Kababgy Luxor)はルクソール神殿近くのナイル川沿いにあり、ナイル川をみながらゆっくり食事や休憩をとることができます。
お店は吹き抜けになっていて、広々していました。
値段も安めで、軽食からがっつりした料理まで、色々ありました。
今回もフムスとサラダを注文しました。

一緒にサンドイッチを注文したのですが、トルティーヤのようなものが出てきました。

予想外のビジュアルでしたが、これはこれで美味しかったです。
料理はどれも外れなく美味しかったですが、個人的には先ほどご紹介したスノブズ・レストランの方がよりクオリティが高かったかなと思います。
ただ、特に夕暮れ時の景色が抜群に良かったですし、口コミの評価も高く、観光客の方も多く利用されていました。

冒険せず雰囲気の良い店に入りたい、という場合には良い意味で無難な選択肢かと思います
ルクソール神殿近くなので、休憩がてら立ち寄ってもいいかもしれませんね。
ナイル川ではフェラッカと呼ばれる伝統的な木造の帆船にも乗ることができます。
記念に乗るのもいいかもしれませんね
ただこのフェラッカも客引きが多く、レストラン入口でも飽きるほど声をかけられるので、その気が無い場合はひたすら無視を貫きましょう。
宿泊先:シュタイゲンベルガーナイルパレス(Steigenberger Nile Palace)
今回宿泊したホテル、シュタイゲンベルガーナイルパレス(Steigenberger Nile Palace)も簡単にご紹介します。
ナイル川ビューが売りの5つ星ホテルです。
全体的にホテル内は綺麗です。





お部屋も特別豪華な感じはしませんが、清潔感があり過ごしやすかったです。





ホテルには中庭があり、部屋のテラスから中庭のライブ会場を見ることができます。

夜遅くまで音楽ライブを楽しめますが、私の場合は出発時間が早いことが多かったので辛かったです
テラスからナイル川が見えるお部屋もありますが、料金は高くなります。
5つ星ホテルというだけあって、エジプトとは思えない(?)清潔感と安心感があり、接客も丁寧でした。
デメリットとしては、宿泊料金(1泊18000円/人程度)と、ルクソール神殿まで歩いて20分程度と観光エリアから少し遠いことが挙げられます。
これらを踏まえると、うまく探せばもっと良い宿はあるかなと個人的には思いましたが、失敗したくない人には安全な選択肢としておすすめです。
ホテル内は飲食物の持ち込みが禁止となっているので、どうしても持ち込む場合は完全に自己責任です。
最低限、出したゴミは持ち帰るようにしましょう。
ルクソール国際空港
それではルクソール空港を紹介します。
空港までは行きと同じくタクシーで向かいました。
料金は行きは1500円程度でしたが、早朝だったので約1900円と少し上がっていました。
帰りはもう営業をかけてもどうしようもないからだと思いますが、強く勧誘を受けることはありませんでした。笑
運転手からの強引な勧誘がなければ、自分たちでタクシーで観光するのも苦じゃないんですが…笑

ルクソールの空港は2回検査があり、2回目は結構細かく検査されました。
何回も金属探知機を通らされたので、少し大変でした
制限エリア内に入ると、簡単なカフェやお土産ショップがありました。


お土産ショップでは器なども売られていましたが、値段が書いていなかったので購入するのはちょっと勇気が要りそうですね。
その他キッズスペースや、スナック菓子や飲み物の自動販売機もありました。

小さい空港ですがプライオリティパスで利用できるラウンジもあり、せっかくなので利用してみました。
中はかなり狭く、部屋の3分の1くらいのスペースに飲食物が並んでおり、残りのスペースが座席になっていました。
飲食物の種類は結構あり、デザート系はフルーツ、ケーキ類、菓子パン類がありました。
ホットミールは、卵やマッシュドポテト、豆のスープ、冷凍ピザのようなものもありました。
料理は自由に取ることができず、係の人によそってもらうシステムだったので少々不便でした
席数も少なくあまりゆっくりできる環境ではないですが、お腹を満たすには十分だと思います。
今回はビジネスクラスだったため、優先搭乗ができましたが、気付かず普通の列に並んでしまいました。
飛行機まではバスに乗って移動します。

出発直前まで飛行機に燃料を入れていました。日本ではあまり見ない光景ですね
ビジネスクラスだけあって座席は広々しており、足が伸び伸びと伸ばせました。
前の座席には、イヤホンとお水がありました。お水は1リットルでかなり大容量です。
搭乗すると、おしぼりとウェルカムドリンクも提供されました。

離陸してからしばらくすると機内食が出ました。
機内食が出ると思っていなかったので、びっくりですね。

チーズとサーモンのサンドウィッチ、チョコレートケーキが提供されました。
パンもパサパサしていなかったですし、チョコレートケーキの上にはオレオが乗っていて、かなりクオリティが高かったです。
正直エジプト航空の機内食は全く期待してませんでしたが、かなり満足でした
ビジネスクラスの値段は通常の価格にプラス1万3000円前後です。
1時間のフライトなので無理して課金する必要は無いですが、エジプト航空自体滅多に乗る機会が無いと思うので、気が向けばぜひビジネスクラスも体験してみてください。
無事に次の目的地・カイロに到着したので、早速Uberを呼んでカイロ市内に向かいました。
そちらの様子は別の記事でご紹介します。
最後に
今回のルクソール観光編、いかがだったでしょうか。
カイロやギザと違った遺跡を見れる場所なので、一度は訪れていただきたい都市ですね。
次回はカイロとギザの観光地をご紹介するので、そちらも合わせて確認してみてください。
今回の記事が少しでも皆さんの旅行に役立てられたら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
それではまた次回の記事でお会いしましょう~
さようなら~

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